C2「ジャンバティスタ・ノリの立体地図」

ジャンバティスタ・ノリのローマ地図(1748)はアクセスビリティによって領域を分類、記述したものです。その場所が公に対して開かれた場所であれば白、そうでなければ黒という分類で、この世界をたった2色で塗り分けることで都市の構造、その特徴を鮮やかに表象しました。

現実の世界を対象に、自分なりの(かつ共有可能な)ルールで塗り分けることによって、普段見えているものの奥に潜むルールや仕組みを露わにするというアクションを意識し、もしノリが「立体地図」をつくったとしたらどんなものになるか、考えてみてください。

 

提出物:模型(サイズ自由)

出題:10/18(水)

提出:10/25(水)

講評:11/1(水)

(出題:三浦)

 

A+++ 1x16a122 林美穂

147

正直、謎多き作品で、何が観測の対象となっているのか?定点がどこなのか?色の形の違いが何を意味するのか?だが一方で、二種類の要素を扱い、立体であるという課題を満たしており、こちらの想像の地図のごとく、次々といろんなように見ることができる。(小林)

 

A+++ 1x16a016 稲坂まりな

15

地上に降った雨が性質の異なる地層を幾重にも通過し、様々な道筋を経由して流れ落ちるプロセスを、美しい透明なモデルで再現している。見えないものを記述しながらも、誰もが理解できる表現で、しかも美しい。( 三浦)

 

A+++ 1x16a065 佐藤大哉

149

ベルリンの壁を1/1 で地図として表現したところは面白い。また、水彩を使って描くことにより、テクスチャーとしてそこに、壁の持つ力強さや、超えられないといった感情を上手く表現出来ていると同時に、空色を入れることによって自由への憧れさえも描いている。壁として表しているテクスチャーは西と東で壁を削りとろうとしていた人々の痕跡なのだろう。(植村)

 

A+++ 1x16a008 有森実希

15

街を一つの断面から物語のように紡いでいくことにより、立体的な地図として作品を作ったことを評価した。ページをめくることによって地図の中にいるような錯覚さえも覚える。作品自体も美しい。( 植村)

 

A++ 1x16a029 王洪宜

12

高田馬場駅から東西南北へ直線的に距離を縮小した地図。方位を並列にすることで心象距離とのギャップに気づかされる。(早田)

 

A++ 1x16a006 荒川怜音名

27

1.HUMAN/2.LIQUID

飲み物を飲むとき、人間が触れている部分と液体の動きを塗り分けた作品。あえてコップの中と外を同じ色で等価なものとして扱うことによって、コップそのものが軽やかで美しく見える。(TA 鈴木)

 

A++ 1x16a010 石井万友奈

26

人、象、シマウマ、ライオン、それぞれの跳躍距離や視野の広さが比較して並べられている。一瞬新しいパラメータが地図の中に比較的に落とし込まれている様に見えるが、よく見るとルールが破綻している。意味がありそうで、意味の無い地図。課題に対する批評だろうか? ( 早田)

 

A++ 1x16a099 任田良平

24

寿司は通常、光りもの、軍艦巻き、赤身、などで分類化されるが、この作品はあえてネタを黒で統一することで、寿司の本質であるネタとシャリの二つの要素を浮き上がらせている。立体はさておき、地図的な説明が読み取れない。( 小林)

 

A++ 1x16a002 秋山曜

15

立体的平面による影。

都市の立体と街路を同じトーンの黒で描くことで影が描かれているようにも見えれば、視点を変えることで、全てが平面に見えるような作品。ノッリの地図は観察者によって、その立体感は変化する。ゲシュタルトの考え方とノッリの思想を重ね合わせた良質な作品であると考える。( 山村)

 

A++ 1x16a072 清水一樹

16

池袋駅の乗り入れ線を立体ダイアグラム化した作品。幅と厚さを揃えることで単純化しながらも位置関係が把握出来、実用性が高い。各駅で作って並べてみたい。( 三浦)

 

A++ 1x16a123 林里菜子

156

恐らく提出された模型は間違っている。いや、間違っているのではない。壊れている。しかし壊れている方が非常によく出来ている。200 円で東京から旅出来る範囲はどこまでか。山手線や都営の地下鉄で旅するための地図。一本の倒れた路線は高尾まで伸びている。「そうだ。高尾に行こう。100 円コインを二枚持って。」昔、聞いたことがある。行き方によっては高尾まで200 円で行けると。きっと製作者はそれを知っていたに違いない。都市の物理的な距離は必ずしも電車の運賃には連動しない。そう、見えない都市構造を立体化した、正真正銘の作品なのである。(山村)

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