C1「積極的な誤読」

私たちは、⽬の前に広がるモノに対して無意識のうちに凝り固まった認識を与えてしまいがちである。

それらのモノの⼀部が変化したとしても、⾃分⾃⾝に都合の良いように補正を⾏い、変化に気づかずに過ごしてしまうことが多々ある。

⼀度、ある⾒⽅を⼿に⼊れてしまえば、その⾒⽅から脱却することが⾮常に困難になってしまう。

それらの事象は、無意識のうちに物事を決められた側⾯からだけ⾒ていることに起因すると考えられる。

しかし、決められた側⾯とは別の「誤った」側⾯から物事を⾒ようとした時、今まで考えもしなかったような新たな価値が⽣まれることがある。

例えば、建築家フランク・ロイド・ライトは岡倉天⼼著の「茶の本」を読み、そこに描かれている「無⽤の⽤」や「虚」といった概念を誤読し、建築における「空間」の重要性を意識し始めたと⾔われている。

今回は、⾝の回りの景⾊や事物を積極的に誤読することで、有り得たかもしれない世界を鮮やかに描いてください。

提出物:ドローイング(表紙+2枚以上)

出題⽇:10 ⽉11 ⽇

提出⽇:10 ⽉18 ⽇ 13:30(厳守)

講評⽇:10 ⽉25 ⽇

(出題:TA和田)

 

A ++ 1x16a065 佐藤大哉

135

青色と白色のハンガーを大量に編み込むことで、巨大な球体を作り上げている。おそらく地球で、青は海、白は雲を表現しているのか。完全に球体でも良かったのでは。無数に張り巡らされた網目が見方によって何物にも見えてくるのが面白い。まるで万物が詰め込まれる宇宙のように。(和田)

 

A ++ 1x16a099 任田良平

15

「梱包された何か」は、観る者の想像を掻立てる。特に作品として現れた時、鑑賞者はより多くの情報を読み取ろうとするだろう。重さや音などの視覚以外の情報を伝えながら興味を増幅させている点が面白い。(早田)

 

A ++ 1x16a016 稲坂まりな

135

目的のわからない道具

機能と装飾の関係が不安定に裏切られていく。” 見る” ものなのか” 聞く”ものなのか?最終的には全てが” 機能的” であるというオチになっていて欲しい。(三浦)

 

A ++ 1x16a069 篠原岳

13

道具の使い方を全く知らない人が創造的に使用する。ドローイングに色が散りばめられているが、できればノコギリだけで全てを作りきって欲しかった。(三浦)

 

A ++ 1x16a166 吉岡桜子

14

遠い先の未来で発掘された現代のゴミが、生物の化石として誤読されるという提案。誤解ではなく誤読するという行為を表現する上で、本来の意味を知らないという状況をまずデザインする必要があることに気づいていることが良い。(小林)

 

A ++ 1x16a010 石井万友奈

210

BC7000_X → 2017 → 30XX_8

原始的な時代から現代、そして未来という過去- 現在- 未来の時間軸の中に、ハスの活用としての誤読をコンセプトとしている所が面白い。オブジェ( 立体) よりは紙面での表現の方が分かりやすい。機能的な解釈になりつつも、プロダクトから水路までスケールを横断している点も評価した。(植村)

 

A ++ 1x15a014 石田有里

Phage= ウイルス

15

傘をウイルスに見立てた(誤読した)作品。メタファーとしても良くできている作品というだけではなく、傘を多用する日本人の病的なまでの習慣を誤読、批判したもの。形態の誤読という点においては評価できるが、積極的という観点においてはやや疑問が残る。(山村)

 

A ++ 1x16a171 吉村佳津司

13

「ネガティブシャンプー」と呼びたくなるほど、ネガティブな言葉の紙切れが充填されたシャンプーボトル。深夜、風呂で一人頭を洗っている時、ついネガティブな思考に陥ってしまうのをシャンプーのせいにしてみる。シャンプーが悪いことにしてみる。そんな誤読だったら素敵だと思う。(早田)

 

A ++ 1x16a050 河合七海

134

新宿のコクーンビルをメトロノームと誤読した作品。そう見てしまったことで、オフィスビルで連日繰り返されるサラリーマンの日常が時を刻むペースメーカーとして浮かび上がり、面白い。どこまで本人は意識していたのか。(小林)

 

A ++ 1x16a020 岩井亮

25

ネジでマリリン・モンローを描いた作品。既視感がすごいし、せっかくネジの高さだけで表現するのに色はつけなくて良かったのでは?そもそもこれは、誤読になっていないし、もっと抽象的に表現するべき。雲がいろんな形に見えるように見方を帰るといろんな形が現れるなど。( 鈴木)

 

A ++ 1x16a100 東野友紀

23

イヤフォンの導線カバーを外すことにより、機能性から装飾的なものへと変化している点は面白い。また、線自体を編む、ねじるなどの行為をのせることによってプロダクト自体がよみかえられていくことを評価した。(植村)

 

A ++ 1x16a006 荒川怜音名

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「電車で新聞」そびえる障壁

新聞の一部が開口部となっている作品。電車で新聞を広げている人が他人の迷惑になっていることを批判しているものだが、昔は他人の新聞を読むことで得る情報もありあ互いさまであったように思う。また車内で視線を交わらせないためにも、新聞で視界を覆う意味もあっただろう。時代の流れと友に、かつての習慣を悪しき問題として誤読した作品。( 山村)

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